ビタースウィート・レッスン 〜聖夜に特別レッスンを〜
年のあけた冬休み。
あたしは、水曜日でお休みの
貢にぃに、溜め込んだ宿題を
教えてもらってるところ。
「朝から何時間やってると思って
る?
いい加減飲み込んでサッサと
終わらせろ」
いつにない長時間のカテキョを
押しつけられて、貢にぃはさすが
にご立腹ぎみだ。
「……そんなにヤなら、答えだけ
教えてくれたらいいのに……」
「―――何か言ったか?」
「なっ、なーんにも言ってま
せんっ」
――こっ、怖いっ。
マジで目が座ってるよ、貢にぃ。
あたしはあわてて体を起こして、
またシャーペンを手にとった。