男子な乙女
それからはいつものように、他愛もない話をした。

そんな話をしているうちに、家の前まで着いた。


「じゃあな。真琴、今日はほんとありがとう!」


俺は言った。

そして、


「お前に応援するって言われたときなんか頑張れる気がした。」


と。



今思えばその言葉は唯一、真琴に言えた素直な気持ちだ。
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