或いはこんなスクールライフ
「それにしても、何でサユミちゃんとガルル君が一緒に歩いてんの?今日休日だよ?」

不思議そうに私達を眺めるラビさん。

「俺、昨夜サユミんちにお泊ま…もががっ…」

言いかけたガルル君の口を慌てて塞ぐ。

「こ、校門の所でたまたま出くわしたのよ、あはははは…」

笑って誤魔化す私。

危ない危ない。

生徒と教師が一晩同じ部屋で過ごしたなんて知られたら、あらぬ噂を立てられかねない。

「ふぅーん…そうなんだ」

イマイチ腑に落ちないという顔をしながらも、ラビさんは一応納得したようだった。

その後も私達は三人で、とりとめもない話に興じる。

その最中。

「!!」

突然、ガルル君が敏感に反応して空を見上げた。

「どうした?ガルル君」

彼の横顔を見つめるラビさん。

私もガルル君の顔を見る。

そんな私達の全身を覆い尽くすように。

「な…?」

黒く、濃く、巨大な影が、天空宮学園敷地の低空スレスレを通過していった!

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