或いはこんなスクールライフ
竜種といえど、喉笛を噛み千切られては致命傷。

ガルル君は迷わずその急所を狙っていったのだ。

天に向かって吠えながら、ガルル君を振り解こうと暴れるリントヴルム。

長い首を振り回し。

「あぐっ!」

強引に彼を引き剥がす!

ガルル君は近くの建物の壁にまで飛ばされ、壁面が崩落するほどの勢いで叩きつけられた。

それでも怯まない。

素早く起き上がり、再び四つん這いになって、大きく開けた口から雷のブレス!

白虎君に対して放ったブレスとは規模が違う。

威力で言うなら上位魔法と同クラスの強力な雷!

竜種の巨体は恰好の的だった。

全身に稲妻を浴びせられ、感電して悲鳴を上げる!

私達教師や、生徒達はただ見入る他ない。

ガルル君はたった一人で、リントヴルムを圧倒するほどの戦いぶりを見せつけていた。

< 111 / 186 >

この作品をシェア

pagetop