或いはこんなスクールライフ
何が起こったのか。
微かに頭だけを起こして状況を確認する。
…尻尾。
氷に覆われた湖面を突き破り、ガルグイユの長く太い尻尾が、ユラユラとくねっていた。
成程…あの尻尾で脇腹を打ち据えられた訳か…。
私の胴回りよりも遥かに太い尻尾だ。
あんなもので殴られた日には、甲冑を身につけていても大ダメージは免れない。
「く…」
大剣を杖代わりにして、私はヨロヨロと立ち上がる。
こんな所に寝転がっていては、更なる追撃をかわす事ができなくなる。
早く、早くガルグイユから間合いを取って…。
そんな考えも虚しく。
「がはっ!」
またも私の体は、横殴りの尻尾の一撃で宙を舞う。
今度は鉄錆の味どころでは済まなかった。
赤い吐血が口から溢れ出し、口元を汚す。
そのまま二度目の、氷の上への激突!
大剣こそ手放さなかったものの、最早立ち上がる気力は失っていた。
微かに頭だけを起こして状況を確認する。
…尻尾。
氷に覆われた湖面を突き破り、ガルグイユの長く太い尻尾が、ユラユラとくねっていた。
成程…あの尻尾で脇腹を打ち据えられた訳か…。
私の胴回りよりも遥かに太い尻尾だ。
あんなもので殴られた日には、甲冑を身につけていても大ダメージは免れない。
「く…」
大剣を杖代わりにして、私はヨロヨロと立ち上がる。
こんな所に寝転がっていては、更なる追撃をかわす事ができなくなる。
早く、早くガルグイユから間合いを取って…。
そんな考えも虚しく。
「がはっ!」
またも私の体は、横殴りの尻尾の一撃で宙を舞う。
今度は鉄錆の味どころでは済まなかった。
赤い吐血が口から溢れ出し、口元を汚す。
そのまま二度目の、氷の上への激突!
大剣こそ手放さなかったものの、最早立ち上がる気力は失っていた。