或いはこんなスクールライフ
だがガルグイユも竜種に数えられる魔物。

そう易々と仕留められてはくれない。

全身を炎に包まれながらも目の前のガルル君を凝視し、その大顎を限界まで開く。

まだ体内に、高圧水流の源たる水を蓄えているらしい。

己に炎を浴びせかけた忌々しい小僧に、自分が受けた以上の苦痛を。

回避の間に合わないガルル君に対し、ガルグイユは水流を吐き出そうとして。

「ガルル君!」

体が咄嗟に動いていた。

痛む体を気にもせず、私は身を起こして駆け出し、手にした大剣を横薙ぎに振るう!

閃く刃。

風を斬る刀身。

大剣はガルグイユの首を捉え。

「はあああああっ!」

見事にその頭部を宙に舞わせた!

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