或いはこんなスクールライフ
ニーズヘッグ。

古ノルド語で『怒りに燃えて蹲る者』という意味を持つ単語が、そのままその竜種の名となっている。

もうひとつの異名は『嘲笑する虐殺者』。

北欧神話における『世界の終末の日』をも生き延びる強力な魔物として語られており、書物『巫女の予言』第66節には、終末の日に翼に死者を乗せて飛翔する黒き龍として登場する。

死者の血を啜る悪辣な竜種。

それがニーズヘッグという魔物のイメージだった。

成程、リントヴルムほどの竜種からラビさんを横取りするというのも、ニーズヘッグなら頷けた。

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