或いはこんなスクールライフ
一瞬とはいえ、魔物討伐の際に行動不能にされるというのは致命的だった。

当然ニーズヘッグもこの隙を見逃さない。

ラビさんを石柱の頂上に残したまま、そこから飛び降りたかと思うと。

「!!!!!!」

凄まじい地響きと震動。

ニーズヘッグは石柱から飛び降り、私の隣へとその巨体を着地させた。

え…私の隣って…。

思わず視線を落とす。

そこには。

「あ…ぐぐ…あがっ…!」

ニーズヘッグの足蹴にされるガルル君の姿!

いや、これはもう足蹴などというレベルではない。

リントヴルムやガルグイユよりも巨大なニーズヘッグによって、踏み潰されている!

この巨体に圧殺されながら、まだ呻くだけの力を残しているガルル君は、やはり人間や亜人を遥かに超越した存在ではあった。

しかし、そんなガルル君でも。

「うぐわぁああぁあぁっ!」

足蹴にされたまま、ニーズヘッグの炎のブレスを浴びせかけられては悶絶するしかなかった。

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