或いはこんなスクールライフ
決して誉められたものではないガルル君の態度。

教室内がざわめき立つ。

「…何だアイツ、生意気だな」

呟いたのは侍風に髪を結った男子生徒、斑鳩三郎太君。

「ああ、態度悪ィな。喧嘩売ってんのか?」

白い体毛に覆われた虎の獣人、白虎(パイ・フー)君も、ギロリと教壇のガルル君を睨む。

「きっと皆の前だから照れてるんですよ。何だか可愛いじゃないですか」

二人をなだめるように言ったのは、数ヶ月前に天空宮学園に転校してきた悪魔の女の子、かの有名な歌姫、リリム・リリアさんだった。

…僅かに険悪な空気漂う教室内。

その空気を一掃するように。

「じ、じゃあガルル君は、あの女の子…ラビさんの隣の席についてもらおうかしら」

私は兎の獣人の女の子、ラビさんの隣を指差した。

< 26 / 186 >

この作品をシェア

pagetop