或いはこんなスクールライフ
とりあえず言われるままに、私の指した席へと歩いていくガルル君。

クラスメイト達の視線が彼の動向に集まる。

「私、ラビっていうの。よろしくね」

ガルル君の席の隣、バニーガールみたいな長い耳を持つ女の子が、彼に声をかけた。

兎の獣人、ラビさん。

人当たりがよく、細やかな気配りも出来る2-Fの良心とも言える存在。

転校生の世話役としては持って来いの生徒だ。

ラビさんがそんな性格なのを知っていたからこそ、私もガルル君を彼女の隣にしたのだ。

早速あれこれとガルル君に話しかけているラビさん。

彼女に任せておけば、当面は大丈夫かな。

私は早速申し送り事項を説明し始めた。

< 27 / 186 >

この作品をシェア

pagetop