或いはこんなスクールライフ
「うわっ!」

「落ちたっ!」

その光景を見ていた生徒達が、悲鳴を上げる。

この教室は校舎の3階にある。

そんな場所から、窓ガラスを突き破ってガルル君が転落した。

痛かったでは済まされない。

「や、やっべー…」

ガルル君を吹き飛ばした白虎君自身も、流石に青い顔をしている。

「きゅ、救急車!それから治癒魔法を使える人はこっちへ!」

私は教室からか駆け出そうとする。

が、それよりも早く。

「うわあっ!サユミちゃん見て!」

まだ床にへたり込んだままのラビさんが声を上げた。

見れば、窓の縁に手をかけ、よじ登ってくる傷だらけの生徒が一人。

何と、階下に転落したガルル君が教室内に這いずって入ってきた!

完全に地上までは転落してなかったのか。

ともかく割れた窓ガラスで沢山の切り傷を作って血塗れだ。

「ガルル君、よかった。すぐに病院で手当てを…」

歩み寄ろうとする私の頭上を飛び越え。

「お前、ぶっ倒す!」

ガルル君は白虎君に襲い掛かった!

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