或いはこんなスクールライフ

格闘技の達人である白虎君を相手に、明らかに体格で下回るガルル君がおしている。

何より驚くべきはそのタフさと体力だ。

校舎の3階から転落して尚、これ程の動きを見せるなんて。

その耐久力と体力は、魔物を彷彿とさせる。

体勢を崩した白虎君に対し、ガルル君は突進からの体当たり！

「うぐっ！」

受け止めきれずに転倒する白虎君。

ガルル君はそんな彼に馬乗りになり、左右の拳で殴打する！

「おい、やめろ！」

そんな光景を見るに見かねたのか、斑鳩君が助太刀に入った。

侍部に所属する彼は、白木の鞘に納められた愛刀を素早く抜刀し、ガルル君に対して峰打ちでの横薙ぎを放つ！

完全に背後の死角への攻撃。

教室内の誰もが、この攻撃は決まると思ったに違いない。

だが。

「なっ！」

驚愕する斑鳩君。

ガルル君は振り向き様、斑鳩君の刀を、何と口で咥えて受け止めた！