或いはこんなスクールライフ
ミーシャさんは牙を剥くガルル君を見る。

「貴方は確か、今日転校してきたばかりのガルル…乱闘の主は貴方ですか?」

その涼しげな表情に、ガルル君に対する畏怖は微塵も感じられない。

天空宮学園の風紀と校則を遵守する為ならば、どんな暴力にも勇気をもって立ち向かう。

ミーシャさんの表情からは、そんな凛とした雰囲気が感じられた。

「お前も俺の敵か!」

今にも飛び掛かろうと床を踏みしめるガルル君に対し。

「我命ずる 猛り狂う眼前の敵に束縛の鎖を」

右手をかざし、魔力の光を凝縮させて、天空宮学園の法の代行者は呪文を詠唱した!

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