或いはこんなスクールライフ
反省室内。

拘束されたまま、ガルル君は獣のように吠えていた。

その鉄格子越しに、彼の姿を見る。

「!」

私と学園長の姿を見とめたのか、ガルル君の声が一際大きくなる。

「出せ!これ外せ!俺、檻の中嫌い!」

「もう少しその中にいてもらわなきゃならない。申し訳ないけどね」

学園長はあくまで穏やかに、理知的に、ガルル君に対して語りかける。

「ガルル君」

私もまた、努めて冷静に彼に話しかけた。

「何でラビさんを突き飛ばしたの?ラビさんは、君に学園の事を説明していただけだって言ったわ。それなのに突き飛ばしたの?彼女が何か、君の気に障るような事をしたの?」

「した!」

ガルル君は敵意を剥き出しにして言う。

「アイツだけじゃない!アルベルトも、サユミも、俺嫌い!天空宮の奴、みんな嫌い!」

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