或いはこんなスクールライフ
ガルル君が席についた事で、私は午後の授業を始める。

言い忘れていたが、私は歴史の教師でもある。

黒板にチョークで書き込みながら説明をする私に、真剣な表情で聞き入る生徒達。

もっとも、全ての生徒が真剣に聞き入っている訳ではなく、白虎君あたりは退屈なのか、頬杖をついて居眠りをしている。

「白虎ぅ」

そんな彼の肩を、ラビさんがシャーペンの先で突っついた。

「ちゃんと聞いてないと、期末試験前に泣き見て『ヤマ教えてくれ~』なんて言っても知らないんだからっ」

「お…悪ィ…」

だらしなく半開きになった口元から垂れたヨダレを拭い、白虎君が本腰を入れて授業に集中する。

そんな白虎君とラビさんのやり取りを。

「……」

ガルル君は不思議そうに眺めていた。

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