或いはこんなスクールライフ
そうか。

私はハッとする。

ガルル君は『弱肉強食』の掟の中で生きてきた男の子なのだ。

弱い者は強い者によって淘汰され、生殺与奪の権限はいつだって強者が握っている。

強い者に逆らうなど自殺行為でしかない。

だから弱い者には何一つとして与えられず、強い者に意見すら許されない。

そんな世界で生きてきたガルル君にとって、力…純粋な腕力で劣るラビさんが白虎君に意見し、あまつさえ従わせるというのは、驚愕の出来事だったのだろう。

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