或いはこんなスクールライフ
「絆?」

ガルル君は傾げた首を更に捻る。

「絆って何だ?」

「絆っていうのは、力の強さよりも強いものよ」

私はガルル君を見つめながら語りかける。

「大切な友達同士の絆、大好きな恋人同士の絆、信頼している家族の絆…色んな絆があるわ。でも全てに共通するのは、力の強さに関係ないって事。その絆は、相手を心配したり、思いやったりする事だから」

「……」

曇りのない瞳で、ガルル君は私の話を真剣に聞いている。

「例え白虎君が力が強くても、居眠りしてたらテストの時に困るかもしれない。ラビさんは白虎君より力は弱いけど、白虎君の事を心配して意見したの。そして白虎君もそれに従った…二人の間に『友情』っていう絆があったからよ」

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