或いはこんなスクールライフ
買い物を済ませ、重い荷物を男子生徒が手分けして持って海岸へ。

「せっかく海に来るなら、水着準備しとけば良かったなあ」とクラスメイトの男子の誰か。

「お、いいねえ」

斑鳩君の目がキランと光った。

「サユミちゃんのビキニ」

「サユミちゃんのハイレグ」

「サユミちゃんのTバック」

「サユミちゃんのトップレス」

口々に言う男子生徒達。

何で私ばっかりなのっ!

「でも、夏休みになったらクラスの皆で海水浴もいいかもね!」

私にセクハラ発言する男子を一人ずつひっぱたきながら、ラビさんが言った。

「ガルル君は泳ぎ得意ですか?」

リリムさんが問いかける。

「おう!得意!」

胸を張って答えるガルル君。

「俺も泳ぎは得意だぜ?勝負するか?ガルル!」

斑鳩君の言葉に、ガルル君も嬉しそうに大きく頷いている。

そういう勝負なら、私も承認してあげられるかな。

それにしても男の子って、勝負好きねぇ…。

そんな事をクラスメイト全員でワイワイ話してるうちに、海岸に到着。

どこまでも続くきめ細かな白い砂浜には誰もいない。

2‐Fの貸し切り状態だ。

「じゃあ男子は薪木集めな!女子は食材の下準備よろしく!ガルル、火の準備頼むぜ!」

白虎君がテキパキと指示を出し、クラスメイト達はそれぞれの役目を果たし始める。

私も女子生徒に混じってブラウスの袖をまくった。

じゃあ腕によりをかけて、美味しい料理を作るとしますかっ。

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