或いはこんなスクールライフ
と、そんな教師同士の人生相談をして。

「あ、いっけない」

クラリエ先生が思い出したように手をパンと叩いた。

「こんな話している場合じゃなかったわ。学園長先生がサユミ先生をお呼びなの。すぐに学園長室へ行ってくれる?」

「学園長先生が?」

私は少し目を丸くした。

学園長先生とは、新任教師の挨拶の時にお会いして以来だ。

何かとお忙しい方で、この学園の学園長の職務以外にも色々と仕事を掛け持ちなさっているらしい。

あの世界的歌姫、リリム・リリアのプロデュースを手がけたのも学園長先生だという話だ。

そんな学園長先生が、私に何の用なのだろう。

「すみません、クラリエ先生。ホームルーム始まる前に行ってきますね」

私は小テストの採点もそこそこに席を立った。

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