或いはこんなスクールライフ
ガルル君にお説教して、学園から持って帰った仕事にようやく手をつけて。

その仕事が片付くと、時計の針は午前1時を指していた。

明日も私は仕事だというのに、ガルル君のお陰で予定も調子も狂いっぱなしだ。

そのガルル君はというと、リビングのソファに突っ伏して眠りこけている。

全くもう…。

あれだけ部屋の中を引っ掻き回されて、バスルームにまで乱入されて、散々振り回されたというのに、こうして寝顔を見ていると、それまで手を焼かされた事も許してあげようかという気になってくる。

熟睡している顔は、可愛いのにね。

軽く頭を撫でてクスッと笑った後、私はガルル君にタオルケットをかけてあげた。

さて、明日も朝が早い。

そろそろ私も寝ようかな…。

パジャマに着替え、リビングの明かりを消して。

「おやすみ、ガルル君」

私は自分の寝室へと向かった。

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