或いはこんなスクールライフ
そんな夜が明け、寝不足のまま私は起床する。

眠いのは眠いが、そんな理由で教師の仕事を休む訳にはいかない。

ベッドから降りてキッチンに向かうと。

「あら?おはよう。早いのね」

ガルル君が既に目を覚まし、窓の外の景色を眺めていた。

…私の部屋からは、遥か遠くにある8000メートル級の岩山、天空険道が臨める。

今朝はその天空険道の中腹辺りが、やたらとけたたましい鳴き声で騒がしかった。

あの声は、天空険道に生息しているワイバーンだろうか。

群れをなし、上空を旋回しながら、何かを警戒するように鳴き声を上げる。

「…あれほど遠吠えで言ったのに…」

そんな事を言いながら。

ガルル君はその様子を、険しい表情でジッと睨み据えていた。

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