大切なもの
僕は毎日いろんな人に
かわいがってもらった。

僕を嫌いな人はいない。

そんなことを思えるくらい、
みんなが僕を見ると撫でてくれる。

口をそろえて
『いい子ね』
『かわいいね』
って言ってくれる。

嫌なこともあった。
週一回のお風呂だ。
僕は水が嫌いだった。
何故か怖い。
ママは毎週お風呂に入れてくれた。
でも、お風呂は僕にとっては嫌な時間だった。



幸せな生活…
ずっと続くはずだった。

あの日までは…

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