空のために

「萌、空峰。2人とも黙れ。」
「愛先輩?」
「愛?」
もう許せない。
黙って話聞くのも限界だった。
萌もうざい。
空峰もうざい。
「おい、空峰。萌に謝れ。土下座して謝れ。」
「ん?いくら愛先輩でもあんま調子に乗らないで?」
そう言って空峰は私の胸ぐらを掴んだ。
グッ。
なにこいつ･･･
今までの空峰って･･･こんなキャラだったっけ?
「は?あんた空峰?」
「あぁ。シクった。俺の本性でちゃった♪これが本当の俺だよ?」
「え･･･。」
「すーみましぇーん。小泉先輩、別れましょう?」
「晃太･････････いやだよ。」
「俺さぁ、しつこい女は嫌い!!そゆことだから♪またね。」
「晃太･･･」
「あーっもう晃太って呼ばないで、そう呼んでいいのは愛先輩だけだから。」
なんか私抜きで話が進んでいる。
それより空峰の豹変に驚いた。
「分かったよ、空峰君。あの･･･愛？ちょっと話がある。」
「ん。うちも話あるから。」
萌に謝らなきゃ･･･
そして慰めてあげる･･･