空のために

「先輩暴力はないでしょ?」
そう言って私の手を掴むくされ後輩…
「は?あんたのせいでこうなってるんですけど…」
「あ?なんで俺のせいな訳?」
「分かんないの?あんたがうちに告白してきたからうちだけじゃなく萌にまで…」
「だからって後輩に八つ当たりしていいの?!意味なく後輩殴ったりする?」
は?
なんで私だけが悪くなってるの?
私、なにもしてない。
「もういい。あんたみたいなくされ後輩にはなんも分かんないでしょ」
「なんも分かんないって…誰が悪いの?」
「晃太君!!私たちいきなり先輩に殴られそうになったの…」
は?
このクズが･･･
でももういいや。
「ほら、やっぱり先輩が悪いん･･･」
「そうそう、うちが全部悪いんだよ。」
「愛!!愛はなにも悪くないじゃん!空峰君。愛の話も聞いたら?」
萌･･･
「萌もういいよ♪馬鹿はほっといて早く行こう?」
「愛!?」
「先輩?」
もうこんな恥ずかしい思いしたくない。
萌にも迷惑かけたくない。
もうどうでもいいや。