空のために
◇.素直になれない
なんの変わりもなく時間は過ぎていった。
もちろんくされ後輩とはなにもないまま。
「愛。もういやがらせとかない?」
急に萌が聞いてきた。
「ん?そう言えば・・・最近ないかも」
「そっか♪よかったね!!」
ん・・・もしかして
「萌?もしかしてなんかしてくれたの?」
「あたしじゃない、空峰君だよ」
「空峰が?」
知らなかった。
くされ後輩が・・・
すぐ走り出していた。
1年生のクラスなんて行きたくないのに・・・
足が勝手に進んでいく。
確実に空峰のところに・・・
―ガラガラ
「空峰!!!空峰どこにいる?」
いきなり知らない後輩に話しかけるなんて、私らしくない。
「え!?空峰ならさっき・・・」
「・・・屋上に行きましたよ?」
すぐに屋上に向かった。
なにを話すかも分からないまま・・・
「空峰!!!」
そう叫んで屋上の扉を開けた。
「先輩?なに?俺に会いに来たの?」
「そんなんじゃないわよ!!・・・お礼を言いに・・・」
「お礼?なんで?」
「あの・・・うちへのいやがらせを・・・」
「あぁ。止めたことね。俺先輩を信じるから。本当は弱いのに強がってる愛を・・・」
「え?」
「先輩の驚く顔好きだなーっ♪」
すごく恥ずかしくなった。
もう逃げ出したくなった。
「じ、じゃ言いたかったことはそれだけだから。」
「待てよ。先輩素直になれば?」
「は?なにいきなり・・・」
「俺のこと好きなんじゃないの?」
「だーかーら!!好きじゃないって言ってるじゃんか。」
自分に嘘を吐く。
本当は空峰晃太に惚れた。
くされ後輩だけど
うざいんだけど
年下に恋するなんて似合わないけど
好きになってしまった。
もちろんくされ後輩とはなにもないまま。
「愛。もういやがらせとかない?」
急に萌が聞いてきた。
「ん?そう言えば・・・最近ないかも」
「そっか♪よかったね!!」
ん・・・もしかして
「萌?もしかしてなんかしてくれたの?」
「あたしじゃない、空峰君だよ」
「空峰が?」
知らなかった。
くされ後輩が・・・
すぐ走り出していた。
1年生のクラスなんて行きたくないのに・・・
足が勝手に進んでいく。
確実に空峰のところに・・・
―ガラガラ
「空峰!!!空峰どこにいる?」
いきなり知らない後輩に話しかけるなんて、私らしくない。
「え!?空峰ならさっき・・・」
「・・・屋上に行きましたよ?」
すぐに屋上に向かった。
なにを話すかも分からないまま・・・
「空峰!!!」
そう叫んで屋上の扉を開けた。
「先輩?なに?俺に会いに来たの?」
「そんなんじゃないわよ!!・・・お礼を言いに・・・」
「お礼?なんで?」
「あの・・・うちへのいやがらせを・・・」
「あぁ。止めたことね。俺先輩を信じるから。本当は弱いのに強がってる愛を・・・」
「え?」
「先輩の驚く顔好きだなーっ♪」
すごく恥ずかしくなった。
もう逃げ出したくなった。
「じ、じゃ言いたかったことはそれだけだから。」
「待てよ。先輩素直になれば?」
「は?なにいきなり・・・」
「俺のこと好きなんじゃないの?」
「だーかーら!!好きじゃないって言ってるじゃんか。」
自分に嘘を吐く。
本当は空峰晃太に惚れた。
くされ後輩だけど
うざいんだけど
年下に恋するなんて似合わないけど
好きになってしまった。