《完》シークレットコードにご用心
藍がからかうように口を
挟んで、すかさず伊織に
にらまれてた。


なるほど、
身の上に関してはどーやら
色々と複雑な事情があるのかも。


それでさっきも、
自分からは進んで言いたく
なかったのかな。



……詳しいことはわかん
ないし、この感じじゃ
伊織は話してくれそうに
ないけど……。


けど、今回のことに
関しては、それだけ聞けば
充分わかる気がした。


跡取りじゃないにしたって
あんな巨大財閥の息子が
お金積んで取引持ちかけて
きたら、たいがいの相手は
OKしちゃうだろう。


ビビってか見返りを
期待してか……それは
人それぞれだろうけど。
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