《完》シークレットコードにご用心
それで、伊織はまんまと
この皇林学園の保健医になった。


そして、きっとなんでも
言いたい放題なんだろうな。


適当な理由をつけて
新聞部の顧問を希望して、
部の存続や予算を約束
させた――そんなとこだろう。



「保健医になれた理由は
わかったわ。

でもまさか昨日の約束の
ためだけに、ずっとここの
保健医やる気なの?」



「別に約束のためだけじゃない。

今後はここにいた方が
何かと都合がいいかもしれない。

そう思ったから来たまでだ」



「都合がいいって………?」
< 103 / 530 >

この作品をシェア

pagetop