《完》シークレットコードにご用心
その質問には、『何を
今さら』と言わんばかりの
呆れた声が返ってくる。


「こっちは約束を果たした。

昨日の取引、まさか
忘れたとは言わないだろうな?」


「…………あ……」


――そうだった。


“廃部の危機を救って
もらうかわりに、ESCODEの
活動に協力する”


それが交換条件。


最後の最後まで半信半疑
だったけど――今こうして
目の当たりにした現実。



そっか……。

これであたし、もう
ホントに、この人達と
関わらないわけには
いかなくなったんだ。
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