《完》シークレットコードにご用心
「まぁ、現場の状況は
そんな感じなんだけど。

そもそもこの事件で気に
なるのは、銃よりもその
事件性そのものなんだ。

僕達がこの事件を
選んだのもそのためでね」


藍の説明を引き継いで
そう言う緋月に、あたしと
小太郎はそろって首をかしげる。


「事件性そのもの?

どーゆーことッスか?」


「うん。

被害者に何らかの繋がりが
あるのか、無作為に
選ばれたのか――それは
いったん置いとくとして。

状況から、明確な殺意が
なかったのは明らかだ。

けど、ちょっとしたタチの
悪い悪戯で、タイヤを
パンクさせたいだけなら、
それこそ改造モデルガンで
充分できることなんだよ」
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