《完》シークレットコードにご用心
小太郎は哀願するみたいに
そう言いながらも、
ディスプレイに向けた顔は
ピクリとも動かさない。
ジッと画面を凝視して、
すごい速さでカタカタと
キーボードを叩いてる。
……あ、ちなみに『凝視』
ってのはイメージだけど。
実際はビン底なレンズの
せいで、小太郎の目元って
見えないから。
――って、小太郎の顔
なんてどーでもいいのよ!
そうじゃなくてぇっ。
「だから何やってんの、
ってば!
ちゃんとわかるように
説明してよ〜っ」
あたしがプリプリした
声をあげたのと、小太郎が
『あ〜っ!』っと叫んで
キーボードを叩いたのは、
ほぼ同時だった。
そう言いながらも、
ディスプレイに向けた顔は
ピクリとも動かさない。
ジッと画面を凝視して、
すごい速さでカタカタと
キーボードを叩いてる。
……あ、ちなみに『凝視』
ってのはイメージだけど。
実際はビン底なレンズの
せいで、小太郎の目元って
見えないから。
――って、小太郎の顔
なんてどーでもいいのよ!
そうじゃなくてぇっ。
「だから何やってんの、
ってば!
ちゃんとわかるように
説明してよ〜っ」
あたしがプリプリした
声をあげたのと、小太郎が
『あ〜っ!』っと叫んで
キーボードを叩いたのは、
ほぼ同時だった。