《完》シークレットコードにご用心
「コピーって……。

それはひとのモン持ち出す
ことになるんじゃないの……」


「アホか。

違法に拳銃を売買してる
奴のデータなんだぞ。

どっちが世の中のために
なるか、考えるまでもないだろ」


光琉の最後の一言で、
あたしの怒りの火は
完全に消沈した。


あたしは大きくあきらめの
ため息を落として、


「――わかったわよ。

正義を貫くためには
致し方ない……ってことね。

ただし―――コタッ!!」


「はっ、はいぃっ!?」


ドスのきいた声で名前を
呼ばれて、縮こまる小太郎。
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