《完》シークレットコードにご用心
そんな話、今まで聞いた
こともないけど……。


同情してるふりするために
ウソ言ってんのかなぁ?


そう思って、内心首を
かしげながら聞いてたら……。


「暗闇から狙ってパンク
させるだなんて最悪ですよ!

そんなことで車体にキズを
つけられたら、僕だったら
我慢できないなー。

手塩にかけてメンテナンス
してるってのに、その
苦労も一発で水の泡だ!!」



「…………は?」



あたしは思わず声に
出しちゃってた。


すると、即座に大きな掌で
口をふさがれる。

……光琉だ。


『黙ってろ!』って、
声には出さずに口が動いてる。
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