《完》シークレットコードにご用心
「わかりますわかります。

バイクをこよなく愛する
ドライバーにとっては、
今回の犯人はまさに敵です!

だから僕も特集で大々的に
取り上げて、一刻も早く
犯人逮捕に繋げたいんですよ!」


「そっか……嬉しいな!

何回も取材受けたけど、
そんなこと言った
記者さんは初めてだっ」



緋月と山口さんは、今にも
ガッシリと手を握りあい
そうな勢いで打ち解けてた。


あたしは………呆然。


そこからも、一言たりとも
口を挟む余裕も必要もなかった。


緋月は、旧知の友達と話す
ような盛り上がりようで
会話を進めて。


数10分経った頃には、
とても取材とは思えない
ような、いろんなことを
聞き出した。
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