《完》シークレットコードにご用心
「そうなんだ……」


「あぁ。

緋月はただ話がうまいだけ
じゃなくて、洞察力が
ハンパなく鋭いからな」


すると緋月は照れたように
はにかんで、


「嫌だな、そんなたいした
ことでもないよ。

ちょっと考えれば、
そのうち美羽もできる
ようになるさ」


「えぇっ!? あたしが!?

……ムリムリ


しょーじきなんであんなに
スムーズに話できてたのか
サッパリわかってないし」


「そう?

例えば、最初の山口さんは
部屋に入ったら、棚の上に
何個かヘルメットが置いて
あったでしょ?

それに床にもバイクや車の
雑誌が何冊か散らばってた」
< 183 / 530 >

この作品をシェア

pagetop