《完》シークレットコードにご用心
「光琉。バカなこと
言ってるんじゃないよ」


緋月は苦笑して光琉を
たしなめると、改めて
あたしに向き直った。


「でもまぁ、これで美羽も
新聞の取材とは全く違うっ
てこと、わかったんじゃない?」


「う、うん………」


それはハッキリとわかった。


あたしが今まで学校新聞の
ネタ用にしてきた取材
なんかとは、レベルが
違うってことが。


犯罪事件の関係者から
情報を引き出すには、
相手の人となりや心境を
推測して、警戒を解いて……、

とにかく、いろんなことを
考えてしないとダメなんだ。


はぁっ――゙取材は得意!"
なんて息巻いてた自分が
恥ずかしい……。




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