《完》シークレットコードにご用心
ささやくような声。


穏やかなのに、背筋が
すくむような迫力があった。


笑顔の奥では、細められた
瞳がキラーンと冷たい光を
放ってる。



――こ、こわい……



これ以上ゴネたら危険だ。

第六感がそう告げてた。



……あうぅっ、
これじゃ天使の顔した
悪魔だよぉっ

前言撤回〜〜っ!!



「―――頑張るよね、美羽?」


「うぅ………ハイ(泣)」


氷の微笑にほほ笑まれて、
あたしはさめざめと
泣きたい気分で、渋々返事する。
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