《完》シークレットコードにご用心
でも――よく見たら
その本、英書……?

よ、読めてんの、それ??



――今部室には、あたし達
3人しかいない。


伊織は職員会議で遅くなる
って言ってたし、緋月と
光琉もまだ。

二人は同じクラスだから、
そのうち一緒に来るだろうけど。



そんなわけで、口うるさく
注意するヤツがいないのを
いいことに、あたしは
そのまま会話を続けた。



「ねぇ、藍、その本
読めてんの?」


「ん? 当たり前じゃん。

ただのポーズで持ってる
とか思ってんの?」


「イヤ、だってそれ、全部
英語でしょ……?」
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