《完》シークレットコードにご用心
廊下にたたずむ男子達に
キツい声でそう言って、
光琉がピシャッとドアを閉めた。


ドアの外はそれでも
しばらく騒がしかった
けど、やがて元通りになる。


「なんなのいった――…」


゙いったい?"って聞こうと
した声を遮って、光琉は
あたしと目が合うなり、
早口でこう言った。


「美羽!

オレ、今日から新聞部入るわ。

ヨロシク」


「はぁっ!?

入るって、入部するってこと??」


「他にどんな意味があんだ?

当たり前だろ」


バカにしたように、光琉は
形のいい目を細めてるけど……。


「なんでいきなり!?

あ、もしかして部室に
出入りしてんの、誰かに
怪しまれたの?」
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