《完》シークレットコードにご用心
光琉が本気で報道の道を
志す……とは到底思えない。


だから理由って言ったら、
それくらいしか思いつかない。


けど光琉は、アッサリ
首を横に振って、


「イヤ。こんな部室棟の
外れ、たいして人来ないだろ。

そーじゃないけど――…」


「運動部のスカウトが
ほとほと嫌になったんだって。

けど、ちょうどいいから
僕からもお願いするよ。

てゆーか、僕も
入っちゃおうかな?」


「えぇっ、緋月まで!?」


弱小だった部に、予算と
顧問だけじゃなく、新入
部員まで来てくれるなんて。


そりゃぁ、部の活性化に
繋がることなら、あたしは
全然OKだけど。
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