《完》シークレットコードにご用心
「え……後ろ――…?」


藍が指差してるのは、
ドアの辺り。


ドアに背を向けてる光琉と
緋月に対してそう言ったん
だろうけど、あたしにも、
緋月が壁になっててドアは
見えなかった。


だから二人が振り返るのと
同時に、あたしも体を
ずらして覗き込むと――……。


「おわっ。マジかよっ」


「ウソッ、萌々香っ!?」


「なんでこんなとこに
幽霊がいんだっ!?

幽霊は夜だろフツー!?」


「ホントよ! 
なんで学校来てんの!?

来るなんてあたし
聞いてな……!」


「…………え?」


「…………え?」
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