《完》シークレットコードにご用心
肌は、白いを通り越して青白い。


瞳も淀んでて、見るからに
悲壮感が漂う顔をしてる。


――こんなのがドアの
すき間から、ジッと覗き
込んでりゃね……(汗)


正直、あたしも知り合い
じゃなかったら、幽霊だー
って叫んでるわ……。



「入ってきな、萌々香。

だいじょーぶ、何も
怖いことないから」


あたしは幽霊と間違われた
哀れなそのコに、優しく
呼びかける。


「萌々香って、それじゃ……?」


ようやく落ち着いてきた
らしい藍が、今度は驚きで
目を真ん丸にして、
素っ頓狂な声をあげた。
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