《完》シークレットコードにご用心
     ☆☆☆☆☆



「び、びっくりしたの……。

久しぶりに来たら、
知らない人がいっぱいで……。

部屋、間違えたのかと
思って……」


小太郎が煎れた熱い番茶を
飲みながら、萌々香は消え
入りそうな声でそう説明した。


「まぁムリもないわね

まさか半月の間に、部員が
3人も増えるだなんて
思わないし」


「ゴメンね、驚かせて」


萌々香を囲むように全員が
席についたけど、彼女に
直接声をかけたのは緋月だけ。


光琉と藍は、困ったような
表情で黙って見てるだけだ。
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