《完》シークレットコードにご用心
呆然としながらも、
萌々香は頷いてくれる。


それを見届けて、あたしは
ようやくみんなに混じって
小太郎のPCを覗き込んだ。


小太郎は倒した椅子を
起こしてもう一度座り、
また何やらキーをたたいてる。


そうして手は動かしつつ、
興奮を押さえ切れない声で
話し出した。


「やっと、暗号化されてた
最後のセキュリティが
解けたんス。

間違いなくこれがメイン
システムだ……!

きっとこの中に顧客リスト
とか密売ルートとか……

拳銃の流れを示すデータが
あるに違いないッス……!!」
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