《完》シークレットコードにご用心
「すごいね……! 

まさか本当にやっちゃうとは。

それで、どうなんだい?
何か掴めそう?」


緋月の問いかけに、
小太郎は『待って下さい』
と短く答えて、しばらく
キーを打つことに集中した。


そして数分の張り詰めた
沈黙の後、


「あった………!!

怪しいロックかかった
ファイルが見つかったッスよ!」


「ロック? 鍵ってことよね?

どーすんの!?」


「もちろん、プログラムを
いじってロックを崩壊
させるんスよ。

まともにキー探してたら、
セキュリティ網にかかる
危険が大きいッスから」


「そ、そうなんだ……」
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