《完》シークレットコードにご用心
怪しい。
どう考えても、
怪し過ぎるじゃないの……!
「購入者は?
リストにはなんて
書いてんだよ!?」
問いつめた光琉に、藍が
ゴクッと息を飲み込んで
から答える。
「C・a・i・n………
―――“カイン”?」
「“カイン”………!?」
何人かがおうむ返しに
繰り返す声が重なった。
あたしもその一人だ。
……記号化されてる
リストの中で、もちろん
容疑者のフルネームなんて
わかるわけないのは
承知してたけど。
それでも、『カイン』
なんて単語だけじゃ、
なんにもわからない……。
どう考えても、
怪し過ぎるじゃないの……!
「購入者は?
リストにはなんて
書いてんだよ!?」
問いつめた光琉に、藍が
ゴクッと息を飲み込んで
から答える。
「C・a・i・n………
―――“カイン”?」
「“カイン”………!?」
何人かがおうむ返しに
繰り返す声が重なった。
あたしもその一人だ。
……記号化されてる
リストの中で、もちろん
容疑者のフルネームなんて
わかるわけないのは
承知してたけど。
それでも、『カイン』
なんて単語だけじゃ、
なんにもわからない……。