《完》シークレットコードにご用心
電柱の影でグッと拳を
握り締めるあたし。


そのブレザーのポケットで
携帯がブルブル震え出した。


「コタかなっ!?」


大急ぎで携帯を出すと、
思ったとおり。


校内で、何か進展が
あったに違いない。


「もしもし!?」


『あ、部長〜。小太郎ですぅ』


「んなのは言わなくても
わかってる!

どうなの、なんかあったの??」


『あ、ハイ。

二人、今学校出ました〜。

仲良く一緒に駅の方
歩いてったんで、
もしかしたらそっち行くかも』


……やった!


小太郎の報告に、思わず
ガッツポーズしちゃうあたし。
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