《完》シークレットコードにご用心
そう言うと、伊織は
ゆっくりとその場の
全員を見回した。


異議のある者は? って
いう確認のためだ。


「ラジャー。

割り当ては別途相談すると
して、とりあえず異論はないよ」


最初に緋月が答えると、
その後に藍と光琉が続く。


「ボクも異議なーし」


「まぁ、他に思いつく
こともないしな」


小太郎はさっき拳を
握りしめた体勢のまま、
ブンブン首を上下に振ってる。

もちろん異論はないみたい。


最後に残ったあたしに
伊織の視線が注がれた。


あたしは少しだけ
ためらったけど、


「――了解よ」
< 232 / 530 >

この作品をシェア

pagetop