《完》シークレットコードにご用心
別に反対意見が
あったわけじゃない。


ただ、正直あたしには、
まだそれが最善なのか
どうかの判断もつかないから。

だからちょっと、
答えるのに戸惑っただけ。



――全員の同意が
得られたのを確認すると、
伊織はゆっくりと頷いた。


そして、ふと思い出した
ように何度か瞬きすると、


「よし。

――ところでさっきから
気になっていたんだが。

……そこの地縛霊のような
モノは、いったいなんだ?」



「えっ…………?」


……地縛霊?


伊織ったらいきなり
ナニ言って――……。


「―――――あっ!」
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