《完》シークレットコードにご用心
「萌々香は見ての通り、
体が弱いのよ。

だから手伝いはできない。

けど、この状況だし
本当のことは話すわ」



――そうしてあたしは、
伊織や緋月にも言葉を
補ってもらいながら、
萌々香にことの一部始終を
説明した。


萌々香はただでさえ青白い
顔をさらに白くして、
プルプル震えながら聞いてる。


途中何度か、『ヒエェッ』
とか『フグッ』って奇声を
出すだけだったから、
説明はそれほどかからず
終わった。


まぁ奇声のたびに周りが、
『発作っ!?』って感じで
ビクッとなってたけどね



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