《完》シークレットコードにご用心
「……ってわけで、今、
みんなで相談をしてたとこなの。

ゴメンね。せっかく来て
くれたのに、こんな状況に
なってて……」


そう締めくくると、
しばらく沈黙が訪れる。


萌々香は気持ちを落ち
着かせるためか、何度か
深呼吸を繰り返し――

そしてようやく、
消え入りそうな声で言った。


「……わ、わかったわ……。

すごいことになってたのね
……美羽ちゃん。

なんか…ドラマみたいな話……」


――あはは。ホントにね


「まぁでも、萌々香は
関わらなくていいよ。

学校、ほとんど来ないんだしさ。

――いいでしょ、伊織??」
< 239 / 530 >

この作品をシェア

pagetop